しかたない

いてもしかたない人が
いなくされてくのは
しかたないのか
わからない

いてるしかたない僕が
いなくされないのも
しかたないのか
不公平?

いててしかたある人が
いなくさせたいのは
しかたないのか
悪平等?

しかたない
考えても
いれるうちは
いてるだけ

タチの良さ

長生きする個体は
生き物としてタチが良い
子を作る個体も
生き物としてタチが良い

生き物としてタチが悪くても
死に物としてタチの良い個体もあるし
置き物としてタチの良い個体もあるし
腫れ物としてタチの良い個体もある

この世はホントに
タチの良い個体で一杯だ

だから種が憐れんでくださる

歯医者で外科的施術をしてきました

昨日、歯医者に行って、外科的な施術をしてきました。歯茎を切開して奥の方まで病巣を掻き出すような感じの治療。打たれた麻酔が速効したので自分ではよくわからなかったですが、なんか、最後、縫合みたいなこともしてたので、かなりおおごとだったみたいです。治療費も、自己負担分だけで1万2千円以上したので、まぁ、大掛かりな治療だったっぽいです。去年の今頃も似たような治療をして、施術後三日後ぐらいにスゴく痛む日があったので、今回もそんな感じかなぁと思ってます。去年より今回のが大掛かりなので、余計に痛みそう。

この治療後は、酒たばこ激しい運動を控えるように、という指示が出ていて、酒と激しい運動は、血流がよくなっちゃうのを避けるためっていいうので理解できたのですが(傷口の血が固まるのを待ってるから)、煙草はなんで駄目なのかよくわからなかったです。ここ数年禁煙してるからどうでもいいですけど。

とかいいつつ、昨日も酒飲みましたけどねぇ。なんか、休みの日ってついつい飲んじゃうねぇ。つーか、ここ1年ぐらいは平日もほとんど飲んでますが。

暗誦

土の中で自分のパートを憶える
何年もかかって憶える
やがて地上に出て暗誦する
蝉は自分の暗誦しているものの意味を知らない
それは蝉の知らない言葉で書かれている
だから憶えるのに何年もかかる
他の生き物も蝉の暗誦の意味を知らない
生き物の知らない言葉で書かれている
生きていないゆえに死ぬことのない物が
この夏もじっとそれを聞いている
自分のために鳴き喚くのを中断して
私はその様をしばらく眺めてみる
聞いたりはしない
知らない言葉だ

ウソつき

ウソつきは
何がウソかを知ってる
だからウソばかり並べられる
だけど意外とバレない
世の中でホントと思われてる
8割方が嘘だから

何がウソかを知らない人は
ウソとホントをデタラメに混ぜて並べる
そのくせ自分では
ホントばかり並べてるとか
ウソばかり並べてるとか
そういう風に思い込んでる
思い込みで生きていける人には
何がウソかを知る必要がないのだろう

「何がウソかを
 知ってるのは
 幸せかい?」

ウソつきに聞いてみた

答えはやっぱりウソだろうか

季節まかせな好き嫌い

夏が好きだ
真夏じゃない時季は

人が好きだ
1人でいる時季は

真面目さが好きだ
不真面目でも暮らせる時季は

好きが好きだ
好きにならずとも生きてける時季は

嫌いが嫌いだ
嫌うことが生きることな今は

それでもボケッと待ってる
嫌いを好きにさせちゃうような
そんな季節風が吹くのを
自分では空気を揺らさずに

願い事

たまにかなう願い事と
常にかなう願い事と
常にかなわない願い事と
体に良いのはどれだろう

たまに願ってみるのと
常に願っているのと
常に願わずにいるのと
心に良いのはどれだろう

短冊には
願う力を取り戻せますように
と書いた

誰が、かは書かなかった

原材料

この生ビールは
俺に飲まれる運命だったか
麦畑やホップ畑の頃から
この喉を越す定めだったか
答えの如何に関わらず
堪えられない美味さだな

飲まれるのはまだ途中経過か
飲まれたビールは汗へと変わり
明朝、尼崎駅上空
俺をちょっぴり冷やしながら
気化して高く昇って行き
高層気流に運ばれて
ひび割れ渇いた土地に着き
数週ぶりの雨雲を成し
雫に化して地へと降り立ち
高熱の子の喉を湿して
消えかけた未来を
持ち直させる

俺もその未来の原材料だ
独裁者の、かもしれないし
救世主の、かもしれないな

窓にならずに済ませる方法

工場の窓に
空と雲が映ってた
天にある時より
ずっと綺麗に映ってた

あんなに綺麗に映せるのは
窓が自分は透明だから?
わたしときたら何を書いても
濁ってる自分、映るのに

あんなに綺麗に映せるのは
窓の内側、薄暗いから?
わたしときたら何を書いても
明らさま自分、曝すのに

あんなに綺麗に映せるのは
窓のある位置、低いから?
わたしときたら何を書いても
高いとこ自分、置くのにね

あの窓みたく
自分の持ってる
色と光と高さ捨てたら

あるものよりも
ずっと綺麗に
あるべきものを
映せるのかな
天に実際、あるよりもっと

そうして綺麗に
映せた時に
窓はホントに幸せかしら?

答えは全部、正解です
問いが出発点だから

今日の大阪市は真夏一歩手前な感じでした

梅雨の晴れ間っていうレベルは超えてましたね。真夏に足を踏み入れてる感じ。でも真夏ど真ん中よりは一歩手前な感じでした。

東京では35度を超したそうで、あちらはもう真夏ど真ん中だったんでしょうね。

私が新卒で就職した1990年頃には、大阪の方が東京より1度か2度暑いイメージだったのですが、いつのまにか逆転しちゃいましたね。まぁ、ヒートアイランド現象が起きている都心部だけの話だとは思うんですけど。新卒で入った会社は、大阪本社な会社で、そのころ私は東京に住んでて、勤務先も東京支社だったんですが、新卒の三ヶ月だけ、大阪本社で研修受けまして。6月いっぱいの研修だったんで、まだ真夏にはなってなかったんですけど、それでも「大阪の夏、えげつねー」ってビックリしましたよ。殺人的な暑さでしたわ。んで、東京に帰ってきた時、夜9時頃、東京駅についたら、「あ、なんか、あっちより1,2度低いわ」な感じでした。

あと、一二週間したら完全に梅雨明けですね。ここ数年、梅雨明け十日はコッテコテの猛暑なので、あぁ、あれがくんねんなぁといまからげんなりしてます。

台風一号

忘れた頃に
やってくる台風は
珍しく無くさずに
よく保った小さな傘を
一撃で裏返し
安っぽい合羽をめくり上げ
忘れたことにしておきたかった
私の醜い臆病さを露わにして
心象列島を縦断するだろう

それを楽しめるぐらいには
無恥なレポーター面が
内側の顔面にもう張り付いてる

「えー、心象列島最北端、
ここ、わたくしの胸中では、
既に数十年前の誕生直後から
非常に激しい暴風雨に見舞われ……」

実況中に飛ばされて
行方不明になれると素敵だ
受像機越しに目撃するかい?

記憶に残さない夕空

ありふれた黄金が
5号棟の後ろの
西の空に消えていく

梅雨の晴れ間の陽光を
一杯に吸ったバスタオルを手に
小一時間もその軌跡を眺めた

今日が分岐点になった
そんな人生もあるかもしれない
幸せな分岐ばかりでは
なかったかもしれない

私は今日の夕空を
けっして憶えはせぬと決めた
何でもなさの豊かな恵みに
精一杯の敬意を表して

うわっ、このフォント設定の本文フォント、Windows10+Google Chromeで見ると汚っ!

天下のモリサワフォント様が台無しだわ。Windows10+Google Chromeは、游明朝さえ汚いし、もしかして最凶?。

ていうか、ウェブサイトの本文に明朝系を使おうとしている時点でそもそも間違っているんでしょうか(笑)。

蛙の歌

田んぼで蛙が鳴いている

生き物の声が嫌いだった
死に物を集めて基地を作った
産み者に殴り倒されて
基地は踏みにじられた

基地の外で暮らし出した
生き物の声を真似て騙り
産み者の口を真似て嘯いた
基地の外に定住した

今では蛙の歌が歌える
夜の田んぼで蛙の隣で
生き物めかしてゲロゲロ鳴いてる

聞香

朝つく嘘は朝の臭いがする
夜つく嘘は夜の臭いがする
朝早く起きて夜遅く寝ると
つけなかったホントに気付いてしまう

君つく息は君の臭いがする
僕つく息は僕の臭いがする
君らしく生きて僕らしく死ぬと
溜めこんでいた息に気付いてしまう

気付いたものの
臭いを嗅ぐと
白昼の誰かの香りがする